犬の糖尿病の症状と治療法、食事で気をつけること

OSUWARI編集部

2016年8月23日 更新

犬の糖尿病とは

高血糖になり健康にさまざまな悪影響がでます、最悪死んでしまう可能性もある病気です。

犬の糖尿病が発症する原因は、人間と同じですい臓で作られる「インスリン」と呼ばれるホルモンの減少によって起こります。

インスリンとは、血中の糖(グルコース)を細胞内に取り入れる働きをもち、細胞がエネルギーに変換する働きを促進させる役割も担っています。
そのインスリンが減少するということは、血液中の糖濃度が高くなるということです。この状態を高血糖といい、この状態が続くと体のさまざまな箇所に障害を引き起こします。

症状

初期症状は、多飲・多尿・食欲増加・体重減少などの症状がみられます。

糖尿病になると、血糖値を下げようと、取り込むことのできない糖(グリコース)を、尿として体外に排泄します。そのため、大量の尿を生産しおしっこの回数が増え、水を飲む量も増えます。

また、血液中に過剰なグルコースが存在しても、細胞に取り込めていないため、体はさらに食べ物を食べてグリコースを摂取しようとします。その結果、食欲が増しますが、グリコースを取り込むためのインスリンが減少していることが原因なので、エネルギーが得られず痩せていってしまいます。

糖尿病チェック

愛犬に以下の行動が見られた場合、糖尿病の疑いがあります。早めに動物病院へ診察してもらいましょう。

  • 水を大量に飲む
  • 食べる量が増える
  • 体重減少
  • おしっこの量や回数が増える
  • 腹部がふくれる(肝臓)

末期の症状

糖尿病の末期になると、血液中に有害な物質(ケトン体)が増加し、嘔吐や食欲不振になり元気がなくなっていきます。さらに進行すると、昏睡状態となり命に関わるケースもあります。
また、糖尿病の合併症として、白内障を発症して失明する可能性もあります。

原因

犬が糖尿病になってしまう原因の多くが、すい臓の細胞が壊れたことにより、糖をエネルギーに変換する「インスリン」が生成できないことで発症します。
インスリンが生成できない原因は、解明されていませんが、「食生活」「肥満」「遺伝」「老化」「犬種」などの複数の要因が重なって発症するといわれています。

早食い・ドカ食い
食事のたびに大量のインスリンが放出されるようになります。すると、細胞がインスリンに対する反応が鈍くなり、血糖を取り込む作用が徐々に鈍ります。結果として血中の糖濃度が高いまま保持されるようになり、最終的には糖尿病に発展します

肥満
肥満の犬が必ず糖尿病になるわけでありません。しかし、肥満でない犬に比べると糖尿病になる確率はぐっと上がります。

年齢が6歳前後
糖尿病は6歳上の犬がほとんどを占めています。年齢により代謝が低下しているにも関わらず、成犬時の餌や量をあげていることが考えられます。

メス犬
高齢犬のメス犬の場合、オスに比べて4.5倍も糖尿病になる確率が高まります。これは、メスの体内にあるホルモンが関係していると言われています。
また、「アニコム損保」が行った糖尿病の調査によるとメス犬の方がオスよりも2倍ほど高い罹患率を示しているそうです。

犬種
犬種によっても、糖尿病になりやすい犬とそうでない犬もいます。

  • トイ・プードル
  • ミニチュア・ダックスフンド
  • ゴールデン・レトリーバー
  • ジャーマン・シェパード

糖尿病の検査

検査方法

まずは、血糖値を調べるために血液検査をします。血糖値を調べることで、病気の進行状況や他の器官を冒していないかなどを確認します。

また、尿検査をして腎臓が機能しているかのチェックも行います。腎機能が低下していると膀胱炎などの尿路感染症を発症している可能性があるからです。

検査費用

糖尿病の検査費用は、血液検査が一回に付き5,000円程度になり、尿検査は800円程度で行われます。病院によっても検査費用は異なるので、あくまでも目安として考えてください。

糖尿病の治療

インスリンによる治療

糖尿病には、タイプⅠ(IDDM)とタイプⅡ(NIDDM)の2種類あります。
タイプⅠの場合、毎日投与する必要があるので、獣医師の指導を受け飼い主が毎日のインスリンを投与することになります。 ただし、量を間違えると「低血糖症」になる可能性があるので十分注意しましょう。

タイプⅠ:インスリン依存性糖尿病(IDDM)
インスリンが必要な糖尿病です。生涯インスリン治療が必要な場合と、後に不要になる例もあります。固体によって異なるので、獣医師とよく相談しましょう。
タイプⅡ:インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)
インスリンが不必要な糖尿病です。このタイプの犬は、食事療法による体重減少、血糖値降下剤でコントロールできることがあります。ゆえに、インスリンを打つと低血糖症になりやすいので注意が必要です。

検査の結果、タイプⅠの糖尿病だと診断された場合、その日からインスリンによる治療が始まります。

インスリンの投与量や回数は、血液中・尿中の糖分より決めます。また、初めのうちは、血糖値の変動をみるために、入院したり頻繁に病院へ行く必要があります。

インスリン治療の費用

治療費といっても、犬の状況や治療の進みぐらいで異なりますが、インスリン、注射器、尿検査、血液検査、診察料、で約3万~5万程度になります。さらに、膀胱炎や尿路結石など合併症を起こしていた場合、飲み薬などで5万~8万の費用になることもあります。

食事

糖尿病の治療のメインはインスリンの投与ですが、同時に食事にも気をつける必要があります。カロリーの多い食事をとってしまうと、血液中の糖分が増えてしまいますし、反対に少なすぎてもいけません。

また、食事療法を続けることで、肥満の解消、過剰なカロリー摂取が抑えられるので、血糖値が安定していきます。

食事回数

食事の回数は、一日3回が基本ですが、犬の年齢や体重によっても変わってきます。
また食事の回数だけでなく、一日の摂取量やタイミング、フードの切り替えの必要があるケースもあるので、獣医さんとよく相談してスケジュールを組みましょう。

おやつ

糖尿病の治療中は、おやつはあげないようにしましょう。
おやつによるカロリーで血糖値が変わるくので、可哀想だからとこっそりあげるのはNGです!
どうしても、あげたい場合は獣医さんに相談してあげてください。

犬の糖尿病まとめ

糖尿病の犬には血糖値のコントロールがカギになります。

糖尿病の種類によって治療法はことなりますが、共通していえることは食事管理が非常に重要ということです。。タイプⅠの場合インスリン投与が主な治療方法ですが、適切な食事も糖尿病の大きな助けとなります。

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