犬の尿結石|犬のおしっこが出ない?尿路結石(尿石症)の原因と治療

OSUWARI編集部

2018年4月19日 更新

尿路結石(尿石症)とは

尿路中に石ができ、尿毒症や膀胱破裂など重篤な病気に発展する場合も

尿路とは、腎臓から尿管、膀胱、尿道の出口までのことをいいます。 尿路結石とは、その尿路で結石という固形の物資が生成される病気のことです。「尿石症」ともいいます。

結石の大きや原因は様々ですが、物理的な刺激により炎症を起こしたり、尿管や尿道に結石がつまり尿が排泄できないことで、尿毒症や膀胱破裂など重篤な病気に発展するケースもあります。

膀胱炎が原因で発症することが多いため、メス犬の方がかかりやすい病気です。また、メスの場合は尿道が太く短いため結石を尿と一緒に排出されやすい傾向にあります。

尿路結石の症状

トイレに頻繁に行くのに、おしっこが少量または全く出ない

尿路結石になってしまうと、おしっこが通る尿道に結石がつまり、おしっこが出なくなります。
頻繁にトレイに行くにも関わらず、まったくおしっこがでなかったり、ポタポタたれるぐらいしか出ない場合は、尿路結石の疑いがあります。

  • おしっこの臭いがいつもより強い
  • おしっこが少ない
  • おしっこがポタポタたれるぐらいしか出ない
  • おしっこがまったく出ない
  • 毒素症(、ぐったりして元気がない、運動を嫌がる)

おしっこがまったく出ない時は、緊急を要します。 尿石症のなかでも多く見られる膀胱結石。その膀胱でできた結石が尿道に流れ、詰まってしまうことがあります。

おしっこが排出できないことで、老廃物の毒素がたまり毒素症を起こし、危険な状態になります。血液中に毒性のある不純物がたまり、嘔吐や下痢、脱水症状などになります。

特にオスは、尿道が長く細いため詰まりやすく、「毒素症」やいっぱいになった尿によって腎臓が拡張する「尿路閉塞」を起こしやすい傾向にあります。

犬の尿路結石の原因

オスは尿道が細いため、メスは膀胱炎によって発症するケースが多い

犬の尿結石の原因は、以下のようなものが考えられます。

膀胱炎(細菌感染)

尿道から侵入してきた細菌によって起こる膀胱炎。膀胱内の炎症によって剥がれた上皮細胞などが核となり、だんだんに大きくなり結石が生成されると考えられます。

また、菌が出す酵素によってアンモニアができ、尿がアルカリ性に傾くことでストルバイト結石ができやすくなります。 とくにメスの犬の場合は、尿道が短いため膀胱炎になりやすく影響をけやすい傾向にあります。

結石の種類

  • シュウ酸カルシウム結石
  • ストルバイト結石

食事

食事の偏りにより、尿がアルカリ性や酸性になると結石を生成しやすくなります。 尿石は、食べ物や水から摂取されたカルシウム、マグネシウム、リン、尿酸、ケイ酸などのミネラルをもとに作られます。

そのため、偏った食事やこれらを含む食事を過剰に与えることで、尿中に排出され結石を生成する可能性が高まります。

飲水量の減少

水の飲む量が少ないことで、尿の濃度が高くなり尿結石になることもあります。 膀胱内でアルカリを生成する細菌が増殖すると尿のpHが上昇し、アルカリ性になるため結石の原因となってしまいます。

結石の種類

  • シュウ酸カルシウム結石
  • ストルバイト結石

犬種

犬種によっても結石症になりやすいものもいます。 ダルメシアンは遺伝的に尿酸の代謝が悪いため、尿結石ができやすい犬種です。シーズーやシュナウザーは、ストルバイト、シュウ酸カルシウムが作られやすい種類です。ダックスフンド、ブルドッグ、ヨーキーなどは、シスチンの結石が多く見られます。

特にオスができやすい傾向にあります。 これらの犬種を飼っている飼い主さんは、今は結石症でなくても気をつけることが大切です。

犬の尿路結石の診断・治療

医師の診断後、年齢や進行状況にあった治療法を選びます。

身体検査

触診によって尿路閉塞で膨らんだ膀胱を確認します。

尿検査

血尿、蛋白尿、結石尿、細菌尿、尿のpHを調べます。 この検査では、尿結石の種類、ストルバルト、シュウさんカルシウムを推定することができます。

X線検査(レントゲン)・超音波検査

この検査によって結石のできている場所や結石の数、大きさ、種類を調べます。 尿酸アンモニウム結石の場合、X線検査で確認することができないので、超音波検査にとってX線検査でも検出できない結石を診断します。

血液検査

血液を調べることで腎臓の状態を調べます。

治療は結石の種類によってことなりますが、小さいものや内科的に溶かすことのできる場合は、抗生物質の投与で治療を行います。 ストルバイト結石の場合、おしっこのpHを整えることで、尿中で結石が溶けることが期待できます。

結石が大きく自然に排出されるにが難しい場合、外科手術によって取り出すケースがあります。

犬の尿路結石の予防・再発予防

犬の尿路結石は食生活を見直すことで予防できます。

食事

尿路結石に一度かかってしまったら、再発を防ぐために尿路結石に配慮したドッグフードに変えましょう。 結石をつくるマグネシウムやミネラル成分が調整されています。結石ができる原因にもよるので、獣医師と相談しフードを選びましょう。

おやつはひかえめに

尿路結石に適した食事を与えていても、おやつをあげて食事バランスを崩してしまっては意味がありません。少しかわいそうですが、おやつを控えましょう。 どうしても与えたい場合は、獣医師に相談してみましょう。

水を多く与える

新鮮な水を与え、水を多くとらせましょう。 水分を多くとることで、尿中の濃度を下げ結石をつくりづらくします。また、膀胱に尿が溜まっている状態が長くなると、結石をつくるリスクに繋がるので、水をあげておしっこの回数を増やしてあげることが大切です。

犬の尿路結石 まとめ

おしっこが全く出ない場合は、すぐに病院へ。また、尿路結石のほとんどが、ストルバイト結石。

尿が出ない場合は、緊急を要するのですぐに病院へいきましょう。
結石が小さい場合は、飲み薬で治療します。石が大きく自然排泄が難しい場合は、手術で取り除く必要です。

尿路結石は、尿路結石用のフードで予防することがで、食事管理をしっかり行いましょう。

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