子犬がかかる寄生虫の種類と症状

OSUWARI編集部

2018年5月2日 更新

母犬からもらったり、外で飼っている犬、飼育環境が良くない犬に虫が寄生していることがあります。寄生虫は、免疫力の低下や栄養失調などの悪影響を及ぼします。最悪死に至るケースもあるので、動物病院で適切な施術を受け、治療することが大切です。特に犬がかかりやすい寄生虫をご紹介します。

回虫(かいちゅう)

回虫は人や犬などの多くの哺乳類の小腸に寄生する寄生虫で、胎児の頃に母犬から移行する胎盤感染が主な感染経路ですが、その他にも母乳から感染する乳汁感染、感染した子犬の糞便から体内に入る経口感染などがあります。

 幼虫から成虫へと成長するのは主に生後6か月未満の子犬しか起こらずに、免疫力がある生後6か月の犬の体内では悪さをする事なく存在し、免疫力が低下している時や妊娠した時に悪さをするのが回虫の特徴です。

 症状

食欲不振、下痢、嘔吐、腹痛、腹部のふくらみ、子犬の発育不良、体重が減る、貧血、毛艶の悪化、肺炎など

 下痢や嘔吐をした場合にはひものような回虫が混ざる事があり、肺炎を起こした場合には高い確率で48~72時間で死亡します。

 治療

駆虫薬を投与して回虫を駆除を行い、肺炎を起こしている場合は肺炎治療も行います。

 鉤虫(こうちゅう)

鉤虫の卵はいったん便と一緒に排泄されて、土壌の中で1~2日を経過した後に孵化し、幼虫となって十分に大きくなるまで土壌の中で潜伏し、自力で動物の皮膚から体内へ侵入する事ができるようになります。

体内に入ると琳派や血管を通って約1週間で腸まで達して成虫まで成長し、小腸の腸壁から血を吸ってしまうようになります。

症状

下痢、粘血便、極度の貧血、体重減少、腹痛などがあり、

治療

駆虫薬を投与して鉤虫を駆除し、輸血や衛生管理を行います。

 ジアルジア

ジアルジアは免疫力が弱い子犬や糞便による感染が起こりやすい多頭飼育で多い傾向があります。

 症状

下痢、腹痛、嘔吐、食欲不振、脱水などの症状が現れます。

 治療

ジアルジアに感染した食べ物を口にする事で感染する経口感染が感染経路で、脱水に対する対症療法や投薬治療、衛生管理が治療として行われます。

 フィラリア

フィラリアは蚊が媒介して犬の心臓や肺動脈に寄生して、心臓を始め、腎臓、肝臓、肺などに症状が現れます。

屋外飼育をしている犬に感染する機会が多いが、室内飼育の犬でも散歩などで感染する機会はゼロではありませんが、フィラリアは既に予防法が確立されている為に十分な対策を取れば予防する事ができます。

 症状

咳、運動を嫌ったり、痩せ細り、貧血、腹水の貯留などが現れ、この症状が現れたら早期の対症療法が必要となります。

 治療

フィラリアは予防薬を投与する事が予防策ですが、感染した後は外科的に摘出するか副作用の強い薬剤によってフィラリアを殺す必要があります。

フィラリアの予防薬には毎日もしくは1日間隔で投与するものと1月に1回投与するものがあり、指示通り投与すれば完全な効果が得る事ができます。

 コクシジウム

コクシジウムは腸管に寄生する事によって発症しますが、成犬の場合は症状が現れない事が大半ですが、免疫力が弱い生後6か月未満の子犬は症状が出るので発見しやすくもあります。

 症状

下痢、血便や粘血便、嘔吐、食欲不振、脱水症状、震えや混乱、微熱など

 治療

感染した食べ物を口にする事で感染し、投薬治療を行うと約2週間以内で回復します。

下痢や嘔吐をしている場合は脱水症状が認められる時は輸液などの治療も行い、衛生管理も行いますが、コクシジウムは消毒薬では死滅しないので感染が疑われるものに関しては焼却処分もしくは煮沸処理などが必要となります。

 まとめ

全ての寄生虫に関して全てを理解する事は大変なので、予防や感染経路、症状を理解して予防策を実践します。

寄生虫は目に見える場合もありますが、顕微鏡などを使用しないと存在を確認できないものもあるので、感染をしないようにするのは大変ですが、予防策が確立されているものに関してはその予防策を実践してできる限り感染をしないようにしましょう。

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