狂犬病の予防接種の時期とその必要性について

OSUWARI編集部

2016年8月23日 更新

犬を飼ったら必ずしなくてはいけない狂犬病予防注射。予防注射を打つ時期や注射前に子犬に噛まれた場合など、不安に思うことが多いのではないでしょうか。そんな狂犬病の目的、注射を打つ時期、噛まれた場合についてご紹介します。

狂犬病とは?

狂犬病ウイルスを保有する動物に噛まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口から侵入によって発症し、人にも感染する人獣共通感染症の1つです。

WHOによると世界中で毎年3~5万人が狂犬病で死亡していますが、幸い日本では1957年以来国内での発生が確認されていません。

いま世界中で狂犬病を発生していない国や地域は日本、イギリス、オーストラリア、台湾、ハワイなどで全てが島国で、その理由はワクチン接種や検疫制度がしっかりとしているからといわれています。
それ以外の国や地域では未だに怖い病気であり、ペットを始め野生動物に対しても猛威を振るっている病気です。

過れた部位によっても違いますが、一般的に潜伏期間は1~2か月ほどです。

症状としては発熱、頭痛、倦怠感、筋痛、疲労感、食欲不振、悪心、嘔吐、空咳などから始まり、噛まれた部位の痛み、その周辺の知覚異常、筋の痙縮を伴います。

錯乱、幻覚、攻撃性、恐水発作等が現れ、最終的には昏睡状態から呼吸停止で死亡して、狂犬病は治療法がないので一度発症すると100%死亡します

狂犬病予防接種の目的

狂犬病は治療法がないので唯一の対抗手段は予防接種だけで、予防接種する事で体内に狂犬病の抗体を体内に作る事を目的としています。

人であれば発症後もワクチン接種を行い治療が行われる事がありますが、犬ではまず間違いなく100%殺処分されるので、予防接種を行う事が愛犬を守る為の唯一の手段です。

愛犬を守る事にもなりますが、他の犬に対しても感染をさせない事にもなります。

狂犬病予防接種のデメリット

狂犬病予防接種は毎年接種する必要があり、自治体によっても変わりますが、約3000円かかり、これが犬の生涯続きます。

予防接種を接種する際には極稀に副作用が出る場合があり、副作用には元気消失、食欲不振、発熱、下痢、嘔吐、顔の晴れ、痒み、湿疹、アナフィラキシーショックがあり、アナフィラキシーショックが起こると死亡する事もあります。

他のワクチンでもそうですが、ワクチン接種をした日は異常がないかどうかを観察して、異常が出たと思う時は動物病院へ連れて行きましょう。

狂犬病予防接種の必要性

狂犬病は1957年以来国内での発生が無い為にその必要性が無いと思って接種をしていない人もいますが、狂犬病は狂犬病予防法によって予防接種が義務化されていて、違反すると20万円以下の罰金が科せられます。

あまりこの法律違反で逮捕されたとはあまり聞きませんが、法律で規制されている以上は接種させるのが飼い主としての責務です。

子犬の時の狂犬病予防接種の時期と場所

生後91日以上になったら、狂犬病の予防接種が必要になります。狂犬病の予防注射を打ってくれる場所は「集合注射」か「動物病院」です。

集合注射

集合注射とは、市や区が行っている狂犬病の予防注射で、公園などの広場で受けることができます。開催日は、市や区によって異なり、時期が近づくとお知らせのハガキが届きます。

動物病院

動物病院では、いつでも予防注射を受けることができます。

集合注射と動物病院どちらがいいのか

集合注射の方が、待ち時間もなく比較的楽に行えますが、健康チェックを行わないで打つ場合があります。体調が悪いとウイルスに負け、子犬の場合最悪亡くなってしまいます。

また、他のワクチンとの兼ね合いを考えると、動物病院で獣医師と相談しながら、スケジュールを立てた方がいいでしょう。

感染している犬に噛まれた場合

日本で狂犬病の予防注射をする前の犬に噛まれたけど大丈夫?と心配される方がいますが、上記で説明した場合、子犬が狂犬病である可能性はとても低いので、あまり心配しなくて大丈夫でしょう。

しかし、旅行でアジアやアフリカに行く場合は、噛まれた時の為に狂犬病のワクチンを接種してから旅行に行くことをオススメします。
万が一、感染している犬に噛まれた場合は、すぐに傷口を石鹸などでよく洗い、医療機関を受診してください。

狂犬病は一度発症すると特異的な治療法はありませんが、曝露後にワクチンを3、7、14、30、90日の6回接種すると発症を抑える事ができるといわれていますが、基本的な事は外国では極力犬などを触らないようにしましょう。

まとめ

狂犬病予防接種はお金もかかりますし、日本での発症が約50年間ない事から接種の必要性に関して不明な部分もありますが、狂犬病予防法で接種が義務化されている事もありますが、国外から持ち込まれる場合が無いとは限りませんし、唯一愛犬を守る事にもなるので接種は必ず行うようにしましょう。

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