老犬がなりやすい「甲状腺機能低下症」の症状と治療法

OSUWARI編集部

2018年4月13日 更新

甲状腺ホルモンは、細胞に作用し、代謝を促進させ、平常に保つ働きをしています。この甲状腺機能が低下すると、甲状腺機能低下症になります。猫よりも犬に発症しやすく、皮膚症状に異常がみられることで発見され、ほかの病気の影響でも発病する可能性が高い病気です。皮膚病やぐったりしていることで気が付く病気です。見つかると完治しにくい病気ですので、早めの対応が必要です。

甲状腺機能低下症はどんな病気?

甲状腺は喉の下の両脇にある、甲状腺ホルモンの分泌器官です。

甲状腺ホルモンは代謝を促し、筋肉へのエネルギ―供給を行っているだけでなく、心臓や皮膚、内臓などの各器官の働きのバランスを調整してくれているのです。

この甲状腺の機能が低下し、正常にホルモンが分泌されなくなった状態を「甲状腺機能低下症」と言います。5歳以上の成犬、・シニア犬に発症することが多いですが、まれに若い犬でも発症することがあります。

この甲状腺機能低下症は、糖尿病やクッシング症候群など、他の病気が原因で発症することがあるため、合併症を起こしていないか確認することが必要です。

甲状腺機能低下症の症状

全身に作用する甲状腺ホルモンの影響のため、甲状腺機能低下症の症状は実にさまざまです。この甲状腺機能低下症は「年を取ったせいかな」と思わせるような症状が多く、食欲も落ちないため、見逃されることが非常に多い病気です。

症状別にわかりやすくまとめてみました。 

毛の異常:脱毛、フケ、皮膚の黒ずみ
主に部分的に脱毛がみられるのが特徴です。胴体部分(特に腹周り)、尾部、頚部によく見られます。脱毛が良くみられる症状ではありますが、反対に剛毛になる場合もあります。皮膚の乾燥によるフケも出やすくなります。皮膚が硬化し、黒ずんだりすることも。

また、寄生虫のマラセチアやゼンダニなどに感染しやすくなります。他に、脂漏症、外耳炎などにもかかりやすくなります。

行動の変化:元気がない、歩き方が変
足を突っ張ったような歩き方をしたり、動きが鈍くなったりする様子が見られます。

活動を自発的、能動的に行わなくなり、全体的に元気がなくなり、ぐったりとしていることが増えてきます。

寒さに弱くなる
体温が低下しやすくなるため、寒さに弱くなります。暖かい場所を探して、その場から離れなくなったり、震えていることも。

むくみ
身体全体的にむくみがみられます。むくみが強く出た場合は顔が悲しそうに見えることもあります。 

心機能の低下
血圧や心拍数が低下します。

どんな犬種がかかりやすいの?

甲状腺機能低下症は、5歳以上の中型~大型犬によく見られます。

特にかかりやすい犬種

 

  • グレート・デン
  • オールド・イングリッシュシープドッグ
  • ドーベルマン
  • ゴールデン・リトリーバー
  • ボクサー
  • ダックスフンド
  • アイリッシュ・セッター
  • ミニチュア・シュナウザー
  • コッカー・スパニエル
  • エアデール・テリア

など多くの犬種に発生しますが、雑種にも発生します。

避妊をしたメスのほうが、未避妊のメスより発症しやすいのも特徴です。

甲状腺機能低下症の主な原因とは?

甲状腺萎縮

現在は原因が不明と言われています。

投薬

投薬の影響が甲状腺機能低下症の原因に関係する場合があります。

例えば、皮膚炎や皮膚アレルギーを抑えるコルチコステロイドなどは発症する可能性が高まることが知られています。

運動不足

運動不足は甲状腺ホルモンの形成を抑制するリスクがあります。

添加物、毒物など

食品添加物や殺虫剤、または家庭用洗浄に使われるような化学物質なども、影響を与えている可能性があります。

甲状腺機能低下症の治療法はどんなもの?

“甲状腺機能低下症の犬は、見た目だけでは明確な判断をすることが難しい病気です。

そのため、血液検査を行い、その中で、甲状腺ホルモンの数値を測定し判断していきます。 

検査項目

甲状腺ホルモンの中のT4、fT4という種類の数値を見て、判断していきます。

場合によっては、これらの数値以外にも他に専門的な項目も測定しなければ判断が難しいケースもあります。こうした検査材料を基に、治療を行っていきます。

治療方法

甲状腺機能低下症は、完治が難しい病気です。そのため、一般的には、甲状腺ホルモン製剤を飲ませて行いますが、他に併発している疾患がない場合は、ホルモン剤の投与によって、数日から数か月で症状が良くなり、落ち着くこともあります。 

こうしたホルモン剤を投与すると、犬に活気が戻り、「年を取ったせい」と思っていたのが嘘のように、元気を取り戻してくれます。投薬治療は犬の生涯にわたって続ける必要があります

飼い主ができることは?愛犬が甲状腺機能低下症になってしまったら

愛犬の状態を常に把握すること

甲状腺機能低下症の犬について、家庭で気をつけるべき点は「元気な時のその子の状態を知っておく」ということです。

 

  • 毛が抜けたまま、生えてこない。
  • 散歩にいくことを嫌がるようになった。
  • 良く寝てばかりいる。
  • 太っている。

などの症状がみられたら、獣医師に相談することが大切です。また、家庭で愛犬の食事を手作りしている場合には注意が必要です。

栄養を補助してくれる食材を摂取させる

ヨウ素、ミネラルを豊富に含む昆布、甲状腺を刺激し、全身の機能をアップしてくれる甘草、田七人参やレンゲなどもエネルギ―をアップしてくれる食材として、加えるのもよいでしょう。

食べさせても良い食材、料理方法、摂取量がわからない方や不安な方は犬用栄養サプリメントなどで補うのも、飼い主の手間も少なくオススメです。
手作り料理ですと、過剰摂取や犬にとって毒となる食材が多くあるため、犬用のサプリメントならその心配もありません。

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愛犬の身体や健康、長生きに不安を持っている飼い主さんは一度試してみると良いかもしれません。

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薬との併用をする際に注意すべき食材

「アブラナ科」の食材を省いて食事を作ることが大切です。

ブロッコリーや白菜などアブラナ科の野菜に含まれる成分が体内に、ヨウ素を取り込むのを阻害することがあるため、こうした食材は避けるようにします。

また、ホルモン剤を投与するため、大豆などの食材は特にホルモン剤の摂取を阻害する働きがあります。与える場合は、食前1時間、食後3時間は避けるようにしましょう。

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