【散歩】【しつけ】ワンちゃんが急に立ち止まるのには理由がある

OSUWARI編集部

2018年5月4日 更新

散歩中に犬が急に立ち止まってしまう。少しくらいならいいけれど、時には数メートルごとにクンクン、もしくはビクとも動かない……ということがよくあります。犬の急な立ち止まりを解消するには原因を取り除いてやることが大切です。

愛犬との散歩中、機嫌良く歩いていると思ったら急に立ち止まる。予想もしていない場所でこれをやられるとタイミングによが他人に迷惑をかけてしまった、そんな事例があります。

犬はなぜ急に立ち止まるのか、原因と対処法を考えます。

■犬が動かない理由は2つ

ワンちゃんが急に立ち止まってしまう理由は大きく3つに分けられます。「物理的な理由」「身体的な理由」と「精神的な理由」です。

○物理的な理由

ニオイや道路面の状況に理由があります。

・気になるニオイがある

犬は縄張り意識が強い動物です。他の動物、特に同族が残した痕跡には敏感です。前に通った犬がニオイをつけていればそれを確認するのは当然の行為です。

特にオスの場合は、より縄張り意識が強いので、たくさんの犬が利用する道だと数メートル進む度にニオイをかぐために止まってしまいます。

食べ物のニオイや植物の香りに反応したり、鳥や魚の死骸に体をこすりつけてしまうこともあります。

・路面状況

路面の凸凹が苦手な子がいます。砂利道を嫌がるだけではなく、荒れた舗装面を嫌って立ち止まってしまうことがあります。雨水を逃がすために路面に設置された網状のフタ(グレーチング)の上を渡りたがらない子は珍しくありません。夏場、焼けたアスファルトを嫌がるのは当たり前です。

・草を食べる

胃腸の具合が悪いと(時にはそうでなくても)、イネ科の植物を食べるために立ち止まることが良くあります。

○身体的理由

怪我や疲れなどが原因です。

・怪我

何もない場所で急に立ち止まったら怪我を疑ってください。脚を舐めようとするならまず間違いありません。足の裏を中心に怪我の有無を確かめてください

脚を持ち上げるのを嫌がるようなら、捻挫や骨折の可能性もあります。

・疲労

疲れ知らずのように見える犬でも疲労はたまります。前日、長時間歩いたり、走ったりすると筋肉痛を起こすのは人間と一緒です。

元気よく散歩に出たクセに、すぐにしゃがみ込んでしまうのは疲れているせいかもしれません。

・病気

犬は我慢強く、外出が大好きなので多少具合が悪くても散歩に行きたがります。しかし、体調が悪いとすぐにへたり込んでしまうこともあります。

○精神的な理由

過去の記憶や甘えが原因です。

・トラウマ

犬の記憶力は侮れません。過去に出会った嫌なことはいつまでも覚えています。例えば仔犬の時に自分をいじめた人のことをよく覚えていて、数年後に再会したときに威嚇することもあります。

特定の場所から先にいきたがらないのはそこで嫌な思いをしたことがあるのかもしれません。

原因は他の犬や人だけとは限りません。なにか理不尽なことで飼い主からひどく叱られたことを覚えている場合も考えられます。

・苦手なもの

苦手なものがあるところへはいきたがりません。
人にはわからないことでも、犬は臭覚と聴覚で感じ取っている可能性があります。

・甘え

ここで立ち止まればいいことがある、それが習慣になっています。

動かなくなる度におやつを与えることを繰り返していると、そのタイミングが同じ場所に重なっった場合「この場所で止まればおやつがもらえる」と覚えてしまいます。なんらかの理由でそのあたりに来ると抱っこすることを繰り返しているときも「ここで座り込めば抱っこしてくれる」とわかってやっているのだと思います。

■犬が動いてくれないときほどうすればいいか

立ち止まってしまうのには訳があり、理由によってはどうにもならないこともありますが、原因を極力取り除いてやることで軽減させることはできはずです。

○物理的な理由の場合

・ニオイ

犬が残したニオイはたくさんの情報が残されています。マーキングでコミュニケーションを取り合うことも可能なので、それを完全に止めさせることはできません。やれば大きなストレスになります。

かといって数メートル、ひどいときは数十センチごとに止まられたら、時間内で充分な運動をさせることができません。行きたい方向に飼い主を引っ張り、好き勝手に止まることを許されていたら、犬に主導権が移り飼い主は下の立場に見られるようになります。

ニオイをかぐよりも楽しいことがあることを教えましょう

ワンちゃんは他の犬よりも飼い主のことが気になります。ニオイをかぐより飼い主に褒めてもらう方が嬉しいのです。

「名前を呼んだら飼い主の方を向く」これを習慣づけてください。名前を呼んでこちらをみたら思い切り褒めます。最初はその都度オヤツをあげても構いません。仔犬の頃から名前を呼ばれればいいことがあると覚えさせてください。名前を呼ばれる=いいことがある、のですから怒るときに名前を呼んではいけません。

ニオイをかごうとしたら名前を呼び、反応したらそのままその場を離れます。どこもかしこも禁止するのではなく、人通りの多いところや人の家も玄関先など立ち止まっては行けない場所を教えていきます。
拾い食いのクセも名前を呼ぶことで止めさせられます。

・路面状況

路面状況が改善しないなら散歩コースを変えます。夏場は散歩時間をずらしましょう。

・草を食べる

一時的なものなので様子を見ます。
いつまでも続くようなら医師に相談しましょう。

○身体的な理由の場合

・怪我

大抵は足の裏に異物が刺さったり、はさまったりしています。肉球や指の間を丁寧にチェックして異物を取り除きます。消毒液を塗っておいた方がいいので散歩の時は持ち歩くようにしましょう。

原因が見つからず、いつまでも脚を引きずっていたり、触ると嫌がるようなら骨折や捻挫の可能性があります。股関節に異常が発生していることもあるので医師の診察を受けましょう。

・疲労

散歩に出てすぐに動こうとしないときは引き返してみます。家に帰ることがわかれば動いてくれます。それでも動きたがらないときはしばらく休んでから家に戻りましょう。

・病気

家についてしばらくしても元気にならないときは病気の可能性大です。

舌をだらっと出していたり、目が泳いでいるときは脳梗塞やてんかんを起こしている可能性があります。急いで医師に診せてください。安静を保つ必要があるので、家族に車で迎えに来てもらうかタクシーを利用します。

○精神的な理由の場合

・トラウマ

嫌な思い出は取り除けません。

一番の対処法は、飼い主が一緒なら嫌なことでも大丈夫だ、そう思わせることです。飼い主を信頼していれば一緒にいることで安心感を感じ、大抵のことは大丈夫になります。

どうしもダメならコースを変えることも考えます。

・苦手なもの

これも飼い主との信頼関係を築くことでクリアできます。名前を呼べば顔を見るクセをつけておくと嫌なことから気をそらせることができます。

・甘え

飼い主が毅然と拒否する、これしかありません。

場所と行為との関係を断ち切れば“要求”しなくなります。楽しいことがなくなれば立ち止まる必要もなくなります。常に主導権は飼い主が握っておきましょう。

■飼い主に問題がある場合

犬が立ち止まってしまうのには、飼い主自身に問題がある場合があります。

○しつけができていないため

しつけができていないため他の犬と静かに接触できない犬がいます。

はしゃいで飛びかかっていったり、猟犬タイプの犬だとすれ違いざまに後ろから相手の犬に襲いかかって噛みついてしまうこともあります。

それを嫌がる飼い主は前から他の犬がくる度に立ち止まったり、物陰に隠れたり、急に道を変えたり、抱っこしたりします。

何度も続けていれば「他に犬の気配がすれば立ち止まる」ようになったり「他の犬の気配したら立ち止まれば抱っこしてもらえる」そういう風に学習してしまいます。

これはキチンとしたしつけをしてこなかった飼い主の責任です。しつけの時期を逃さず、他の犬とも普通にすれ違ったり挨拶できるように教えてあげてください。

○飼い主の犬嫌い

自分の犬以外は苦手、という飼い主もいます。そのため他の犬を避けるために飼い主が率先して立ち止まってしまうと、賢いワンちゃんなら飼い主のためにやがて自分から立ち止まるようになるでしょう。

好きキライは性癖なので仕方がない面もありますが、自分の犬が大丈夫な方なら必ず乗り越えられます。犬は本来社交的です。かわいいワンちゃんが他の犬との交流を楽しめるよう、少しずつ攻略していきましょう。

■まとめ

犬は賢い動物です。その場から動かなくなるには理由があります。いつも家族で散歩に行っている子なら、ひとりでも欠けるとその人が来るのを要所々々で待ってしまうくらいまわりの状況を気にしています。

立ち止まってしまうことに苛つくのではなく、原因を探って取り除いてやりましょう。あなた自身が原因になっている可能性も忘れないでください。

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