犬も虫歯(齲蝕)になる!?見分け方、治療費、飼い主ができることとは

OSUWARI編集部

2018年4月16日 更新

最近愛犬の口臭がきつくなった、歯が黄色や茶色くなっていると感じていませんか?もしかしたら、愛犬は虫歯になっているかもしれません。犬も人間と同じように虫歯になるのです。また、虫歯を放っておくと、歯が抜けたり、頭蓋骨が溶けてしまうことも…そうならないためにも、愛犬の虫歯予防、虫歯の治療をしっかり行いましょう。

「犬は虫歯にならない」は嘘!!犬の虫歯について

昔は犬は虫歯にならないといわれてきました。

それは犬の唾液が人間よりも強いアルカリ性だからです。
人間の唾液のph(ペーハー=酸性・アルカリ性をしめす数値)がだいたい6.5と中性なのに対して、犬の唾液は8以上のアルカリ性です。

虫歯は 虫歯菌により出されたで歯が溶けていきます。そのため、唾液のアルカリ性により中和され歯が溶けることを防止しているのです。犬の唾液が人間より強いアルカリ性ということは、それだけ酸を中和する力が強いということになり、虫歯になりにくいわけです。

それだけでなく、犬には虫歯になりにくい次のような特徴があります。

  • 虫歯菌の発生が少ない
  • 食事に糖質が少なく、アミラーゼという消化酵素が唾液に含まれていない
  • 咬合面(こうごうめん)がある歯が少ない。(かみ合わせのこと)
  • 咀嚼(そしゃく)時間が短く、食べ物が口の中にある時間が少ない

このように、人間に比べて犬の口内は虫歯になりにくい環境になっています。
だからこそ、長い間、犬や猫は「虫歯にならない」といわれてきました。

しかし、近年、飼育環境や食生活の変化により犬も虫歯になることが分かりました。

Tumisu / Pixabay

犬も虫歯(齲蝕:うしょく)になる。

先ほどご紹介したように、犬も虫歯になります。

そもそも、虫歯は口の中で虫歯菌が繁殖し、菌が作り出した酸などで歯が溶け削られてしまった状態のことです。
正式には「う蝕(うしょく)」と呼び、う蝕された歯を「う歯」、一般的には「虫歯」とよびます。

犬の虫歯も人間の虫歯と同じメカニズムで、歯に糖分や食べかすが付着し、虫歯菌がそれらを栄養にした代謝産物を出します。
この代謝産物が歯垢(しこう=プラーク)になるのです。

酸は犬の唾液によって中和されますが、歯垢は唾液では壊すことができません。そのため一旦 歯垢ができてしまうと、歯垢で菌がどんどん繁殖していきます。

愛犬の歯に触るとネバネバしていませんか?
それが歯垢です。

歯垢を食べカスだと勘違いしている方がいますが、歯垢は虫歯菌が作り出した代謝産物なのです。
なお、この歯垢が石炭化したものが歯石。歯石は歯磨きでは取り除けません。

歯垢や歯石がたまると、犬の唾液にふれないところで虫歯菌が増えることになります。そうなると唾液で酸を中和できないため歯が溶けて虫歯になっていくわけです。

だからこそ、歯磨きなどのデンタルケアにより、愛犬の歯垢を取り除いて虫歯を予防しましょう

ちなみに、虫歯と聞くと奥歯のイメージがありますが、前歯が虫歯になることも当然あります。

虫歯を放っておくと、こんなことになる

ちなみに犬の虫歯を放っておくと、どうなるでしょうか?

虫歯が進むと歯が抜け落ちるだけでなく、食事が取れなくなります。これは歯が痛いことで食欲が落ちていくからです。

また、虫歯がひどくなると歯を抜く必要がでてきます。この場合、犬は人間と異なり差し歯などはありませんから、一生 歯がないままになってしまいます。

ですから「たかが虫歯」と思わず、愛犬の歯のためにも毎日のデンタルケアをかかさないようにしましょう。

僕が虫歯にならないように、毎日のデンタルケアをお願いね。

もしかして虫歯かも? 犬の虫歯の見分け方・症状チェック

あなたの愛犬は虫歯は大丈夫?
犬の「虫歯チェック」で虫歯の予防、健康をチェックしましょう!

虫歯の主な症状

犬が虫歯になると口や行動に様々な変化が訪れます。

口の症状

  • 息が臭くなる
  • 歯の色が黄色や茶色に変色している
  • 歯に穴が空く
  • 歯茎が腫れている、出血している
  • 歯が欠けている、折れている
  • 1歳以上なのに歯が抜けた

食事での症状

  • 食べるのが遅くなる、食べたがらない
  • フードや水をこぼすようになった
  • 片方の歯だけで食べている

行動から見る症状

  • 前足で口のまわりを触るようになった
  • 顔を触られるのを嫌がる
  • 攻撃的になった

腫れていたら要注意!

歯茎が腫れていたら、見えないところで虫歯が進行している可能性があります。一度病院でチェックしてもらいましょう。

とくに奥歯は見えづらいこともありますが、歯茎は指でめくることで比較的見やすい場所にあります。
虫歯のひとつの目安として、定期的にチェックしてあげることが大切です。

どうしてなるの?犬が虫歯になる原因

本来は虫歯になりにくい犬が、どうして虫歯になるのか3つの原因をご紹介します。

犬の虫歯の原因

  • 糖分を多く摂取している
  • デンタルケアを怠っている
  • 病気による虫歯

糖分を多く摂取している

糖分は虫歯菌の大好物です!
その糖分を多く摂取すれば、必然的に酸や歯垢が増えることになります。

デンタルケアを怠っている

犬も虫歯になる?」の項目でご紹介したように、歯垢は唾液では溶けません。そのため歯ブラシなどでこすって取り除く必要があります。

歯ブラシや歯磨きガムで歯垢を除去することが、菌の増殖を防ぎ、虫歯の予防につながります。

病気による虫歯

歯周病などの病気になることで、歯肉(歯茎)の退縮がおこり、より歯垢がたまりやすくなり菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
そのため、急激に虫歯が進行することも。

犬の歯周病について詳しくは「犬の歯周病について」のページをお読みください。

犬の虫歯は人間からうつる!?

犬の虫歯は人間からうつるという話を聞いたことはありませんか?

結論からいえばその可能性はあります

生まれたばかりの子犬には虫歯菌がいません
母犬や他の犬が食べたものを食べたり、同じおもちゃを使うことで、他の犬の虫歯菌が子犬にうつってしまうのです。

それと同じように、人間の食べかけの食べ物を与えたり、ゴミ箱から食べカスを食べてしまったり、といった行動から人間の虫歯菌が愛犬にうつる可能はあるわけです。

治るの?虫歯の治療について

Peggy_Marco / Pixabay

病院での治療方法

病変部の充填
虫歯になった部位のエナメル質とゾウゲ質を削り取り、そこに充填剤をつめて修復します。用いられるのはフッ化物のうわぐすりやフッ化物放出性の象牙質用接着剤などです。

またアマルガムコンポジットレンジプロテアーゼなどによる歯冠の修復が行われることもあります。

歯髄の除去
虫歯がゾウゲ質を通り越して歯髄(しずい)にまで達している場合は、歯髄を除去することもあります。

抜歯
症状が進行し、歯茎から外に出た「歯冠部」が削られている場合は、歯ごと抜いてしまうこともあります。

歯磨き習慣を作る
飼い主が定期的に犬の歯を磨いてあげることが、虫歯予防になります。

虫歯の施術と治療費

虫歯の治療費は、病院や虫歯の数にも変わってきますが、小型犬の歯抜の治療で下記のような施術が必要です。

  • 血液検査
  • 麻酔
  • 消炎鎮静剤
  • 感染予防剤
  • 抜糸縫合
  • 抗炎症剤
  • 痛み止め

治療費は合計で2万円前後になります。

治療後のケア

虫歯が完治したから終わりではありません。
今後も虫歯にならないように、できるだけ毎日歯磨きをする習慣をつけることが大切になってきます。

飼い主にできることは?犬も虫歯予防が大切です!

歯磨きの仕方

歯ブラシは、犬用の歯ブラシを使いましょう。
子供用のものでもかまいませんが、小型犬の場合子供用でも大きすぎるために、歯磨きが嫌いになってしまうこともあります。
犬の歯磨きの仕方については「初めが肝心!失敗しない子犬の歯磨きトレーニング方法」をお読みください。

乳歯が残っている場合は除去しましょう!

犬も人間と同じように、乳歯と永久歯があります。おおよそ生後4ヶ月くらい6ヶ月までに歯が入れ替わり始めます。遅いわんちゃんだと8ヶ月まで乳歯が残る子もいます。それ以降で乳歯が残っている場合は、そのまま残ってしまうことがほとんどです。

そして、この乳歯を残したままにしておくと、歯の隙間がたくさんできるので歯垢がたまりやすく、歯石や歯周病、虫歯の原因になります。乳歯が残っても食生活などには支障はありませんが、病気の予防という意味で抜歯してしまうのもひとつの手です。

犬の永久歯の数

犬の歯の数
出典:石堂動物病院

上片側が、切歯3本、犬歯1本、前白歯4本、後白歯2本
下片側が、切歯3本、犬歯1本、前白歯4本、後白歯3本

で全部で42本です。愛犬の歯の数が同じか確認してみましょう。
42本より多い場合は、乳歯が残っているので、一度、獣医師に相談してみましょう。

デンタルグッズで楽々対策!

歯磨きが嫌いなわんちゃんも、今ではさまざまなデンタルケアの商品が販売されているので、歯磨きはしなくてもデンタルケアは必ずしてあげましょう。

歯磨きガム

歯磨きガムは、噛むことで歯についた歯垢を取り除き、歯石の予防につながります。また、犬にとって噛むという行為はストレス発散にもなります。

犬の歯磨きガムで一番おすすめするのが「グリニーズ」という商品です。
小型犬から大型犬用に大きさも分かれており、味も犬が好む工夫がされていることから、おやつ感覚であげることができます。中には、どのおやつよりもグリニーズが一番好きというわんちゃんがいるほどです。
また、歯磨きガムなので食後に与えましょう。

 

サプリメント

サプリメントでも、歯垢、歯石の予防をサポートすることができます。サプリメントの優れているところは、口内の菌により汚れた腸内環境もケアできるところです。
おすすめが「キュアペット」です。カテキンやグリーンプロポリスなどでお口をリフレッシュし健康をサポートするだけでなく、乳酸菌が配合されているので、歯周病、虫歯によって悪化した腸内環境を正常化へと導きます。
虫歯、口臭だけでなく、愛犬が下痢気味、うんちが異常に臭いというわんちゃんは一度試してみるといいかもしれません。

キュアペットについては、他所のサイトですがペットナビさんの「動物栄養学博士が監修した犬専用【キュアペット】の効果と口コミ評判」という記事が詳しく紹介していました。キュアペットが気になった方はそちらの記事をお読みください。

ドッグフード

虫歯の予防で効果的なものの1つに、ドッグフードをドライフードから手作りフードに、またはウェットフードに変えるというものがあります。

ドライフードは乾燥していることもあり、歯と歯茎の間に残骸が詰まりやすい傾向にあります。そのため、食後にしっかりとデンタルケアをしてないと歯垢がつきやすく虫歯になりやすいわけです。

しかし、手作りのフードやウェットフードであれば、柔らかい食感なので歯に詰まらず歯垢がたまりにくいわけです。

ただ、手作りフードは毎回作るには手間と意外に材料費が高くつきます。
また、ウェットフードもドライフードに比べれば多少料金が高めです。

とはいえデンタルケアにもお金がかかるので、「後からお金をかけるのか?」「先にお金をかけるのか?」の考え方の違いで選ぶと良いかもしれません。

もちろん、両方やるのが一番効果的ですよ。

ちなみに、老犬のデンタルケアを考えているのであれば、「ブッチ」というウェットフードがオススメです。
ブッチには体内で生成できないオメガ3オメガ6という必須脂肪酸を配合しており、健康を内側からサポートしてくれるからです。つまりブッチは、ワンちゃんの健康を考えて作られたドッグフードなのです。

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