人にも移る!?犬の血を吸うマダニから守る方法

OSUWARI編集部

2016年3月12日 更新

愛犬の目元に小さなダニがいて、焦ってティッシュで取り除いた経験のある方は多いのではないでしょうか?山の中の茂みや草むら、公園に生息している【マダニ】は非常に身近で危険な存在です。2013年には人間にも感染し、死者を出したSFTSウイルスをもったマダニが話題となりました。犬を吸血や感染症から守るため、ついてしまう原因や駆除方法を知っていきましょう!

マダニとは

マダニって?

動物の世話をしたことのない人は直に見たことのない人も少ないかと思います。マダニとは、昆虫と違い六本足でなく八本脚からなる節足動物で、昆虫ではなくクモやサソリに近い生き物です。

犬の血を吸うマダニについて

幼ダニ期(全長1mm)から若ダニ期(1.5mm)にかけて2度の脱皮をへて成長し、成ダニ期(3~4mm)を迎えます。発育期ごとに異なる宿主動物へ寄生・吸血するマダニを「3宿主性マダニ」と呼び、日本のほとんどがこの種にあたります。一生のうちで吸血する期間は20~25日間ほどといわれ、ほかの動物へ寄生する機会を待ちながら自然環境のなかで生活しています。
吸血すると、胴体が1cm四方に膨らみ、百倍以上の体重になります。

どうやってマダニがつくの?

マダニは草むらや山に多く生息しており、人が長ズボンを履いていても噛まれてしまうことがあります。犬は草むらに顔を突っ込むので、足や顔に飛びついて皮膚へともぐりこまれます。

マダニは皮膚にたどり着くと、睡液に含まれる酵素で溶かしながら、針状の鋏角(きょうかく)で切開し、口下片と呼ばれる針状の歯を持つ突起物を差し込んで吸血します。吸血時に唾液とともに分泌されるセメント様物質 が、皮膚により強く固定します。

こうして犬が歩く振動でも、体を身震いしても離れないほど強くマダニがくっつき、吸血するのです。

マダニは人間にも移るの?

犬にマダニが付いているのを見ると、だっこするときなどに自分に付かないか気になる方もいらっしゃいますよね。マダニは基本的に二十四時間吸血し、体が大きくなるとそのまま落ちて消化します。

しかし、犬や猫につくマダニは血を吸った後も、その血を戻しながら新しい血を吸い続けて、そこに留まることがあります。そうしたマダニが人間について、噛まれてしまう危険性もあります。マダニが付いているのを見つけたら、すぐに医者に連れて行きましょう。

犬がマダニに刺されるとどうなるの?

マダニに刺されてしまうとどうなるのでしょうか?
吸血と共に、体の中のウイルスを移してしまう血を犬の体内に送り込むマダニは、さまざまな感染症を引き起こします。

マダニ媒介性疾患

バベシア症
赤血球を破壊し、貧血や発熱・黄疸を起こし、急死することもあります。バベシアは赤血球の中に寄生する原虫で、赤血球内に寄生するため、駆除することが難しく致死率は50%にも上るといわれてます。
ライム病
発熱や食欲不振、全身性痙攣、関節炎などを引き起こします。野鼠や小鳥などを保菌動物とし、マダニによって媒介される人獣共通の細菌(スピロヘータ)による感染症です。
アレルギー性皮膚炎
強いかゆみを伴い皮膚がただれ、手足や体を噛むようになります。マダニのウイルスに対する抗体が過剰反応することによりおこります。
ダニ麻痺症
神経毒が直接の原因です。アセチルコリンという物質の放出を阻害し、結果として運動機能の障害を引き起こします。ダニが吸血を始めてから5~7日目に毒素が最大化すると言われています。
エールリヒア症
8-20日間の潜伏期間後に間欠熱、リンパ節腫脹、急激な体重減少、重度の眼疾患、および免疫介在性疾患、血球減少症に続発する骨髄増生などが見られます。ウイルスによる血小板減少、白血球減少症が原因とされています。

貧血

大量のマダニに血液を吸われた犬は、血液が足りなくなって貧血を引き起こします。この段階に来ると、目に見えて衰弱し、体中にマダニが噛みついているので、早急な治療が必要です。

マダニの駆除方法

ここまでマダニの脅威を見てきましたが、なんといってもマダニがついてしまったときの対応を知っておきたいですね!

直接手で取らないようにしましょう

マダニを見つけると、すぐに取り除いてあげなければという思いに駆られることでしょう。だからといって、決して【マダニを力任せにとってはいけません】。その理由は、マダニの身体を指圧することで、体液が逆流し細菌感染しやすいことや、強く噛みついた歯の周りの頭だけが千切れて人の身体に残ってしまうこともあるからです。ピンセットやテープなどで取ることも可能ですが、なるべく医者に専用のピンセットで取ってもらいましょう。

薬品による駆除方法もあります

マダニに対する薬品は多く開発されていますが、その効果としてマダニを寄せ付けない臭いをつけたり、成虫を死滅させるだけでは足りません。マダニが卵を産み付けず、幼虫が成長しないような環境を作る薬品でなければ、完全な予防にはつながらないのです。

そこでおすすめなのが【フロントライン】というノミ・ダニの駆除薬です。

首筋に少量垂らすだけで皮脂腺に吸収された成分が全身に広がり、四十八時間以内に体中のマダニを駆除します。浸透した成分がマダニの卵のふ化を阻止する「昆虫成長抑制剤」効果もあるので、その強力な効果から動物病院で進められる『動物用医薬品』に選ばれています。

安全性に関しては、犬が誤って舐めてしまわないよう、口元が届かない首筋へのスポットオンタイプで安心です。【万が一薬を口にしてしまったら獣医に相談してください】。子犬や妊娠中の犬にも副作用なく働き、効果は一か月持続するので、飼い主の方にとっても使いやすい薬品となっています。
フロントラインは、水に溶けにくく油に溶けやすいので、シャンプーやお風呂の後は毛が乾ききってから投与しましょう。

また、投与後は二十四時間はシャンプー等は避け、その後は通常通り洗い流しても構いません!

マダニの予防方法

マダニは草むらのどこにでも生息しており、散歩をすれば公園で必ず遭遇してしまうので、マダニに触れさせないというのは困難です。普段から皮膚近くまでしっかりとシャンプーをして、フロントラインを月に一度投与することで、そうしたマダニが噛みつかない・近づかない強い体を保たせることが重要です!

大切な愛犬がマダニによって傷つけられないように、今日から予防を心がけてみませんか?

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