愛犬の不自然な動き、犬の脱臼かもしれません。脱臼の症状や治療費など

OSUWARI編集部

2018年3月21日 更新

スポーツ選手の肩の脱臼がよく話題になりますが、犬も脱臼になることがあります!関節の可動限界を超えることで起きる脱臼はどのような状態になり、症状はどういった様子なのでしょうか?膝関節の脱臼の一つである【膝蓋骨脱臼】に注目して、治療法とともに犬の脱臼について知っていきましょう!

犬が脱臼したときの状態

犬の脱臼とは

犬の脱臼って?

脱臼とは、骨と骨との間に位置する関節から骨がずれてしまい、完全に関節が接触していない状態のことを指します。【--】となっていた骨が【ー_】となってしまうイメージです。

本来関節が可動範囲としているものを超えた動きをした場合に起こります。

膝蓋骨脱臼とは?

膝蓋骨というと聞きなれない方もいらっしゃると思いますが、通称【膝のお皿】のことを指します。この膝のお皿である膝蓋骨がふとももの骨からずれてしまう状態が膝蓋骨脱臼です。

膝蓋骨脱臼の特殊な点としては、他の脱臼と異なり【強い力による外傷】によるものが少ないということが挙げられます。

それではどのような症状・原因であるのでしょうか。

犬が脱臼している時の症状

犬が脱臼すると

脱臼になるとどうなる?

犬の脱臼が起こる箇所としては、

  • 奥歯の付け根に位置する顎関節
  • 前足の付け根の肩関節
  • 前足の肘関節
  • 手先を支える手根関節
  • 後ろ足の付け根である股関節
  • 後ろ足の膝関節
  • 後ろの足先を支える足根関節
  • 尻尾の付け根近くに位置する尾椎

があります。大抵の脱臼は、これらの関節に無理な方向へ大きな力が加わったときに起こります。

脱臼した場合は、それらの関節に負担をかけぬような不自然な動きをします。顎ならば少々しゃくれて口を開けている状態であったり、肩や肘であれば、前足が地面につかないように肘を曲げてひょこひょことぎこちなく歩いたりします。

少しの刺激で痛みが発する脱臼状態では、なるべくその箇所を守るように無理な体勢を維持するのです。

膝蓋骨脱臼の場合

見た目としては、初期に時々スキップをし始め、その後足を擦るようにびっこを引くようになります。

足先を付けると膝に負担がかかるため、爪で地面を引っ掻きながら歩きます。内側に向けて脱臼することが多く、「カクン」と外れた瞬間音がするので気づくことも多いです。

症状が進むと、大腿骨や脛骨も変形して後ろ膝を曲げて浮かせたまま、前足に体重を乗せて歩行するようになります。

犬が脱臼する原因

ゴールデンレトリーバーは脱臼しやすい犬種です

こうした脱臼は何が原因で起きるのでしょうか?

先に述べたとおり、関節に無理な方向から力がかかり、可動範囲を超えて動かされることが原因として多く挙げられます。高所から落下した場合の打撲や、足を隙間に引っ掛けてしまったり、扉に尻尾を挟まれたりなどです。

小型犬においては【先天性】のものが見られ、生まれつきの関節周りの筋肉や骨・靭帯の形成異常によります。

膝蓋骨脱臼でも先天性として、膝関節周囲の形成異常が成長とともに進行して脱臼を招くことがあります。外傷よりもこちらのほうが原因としては多く、なるべく早く歩行の違和感に気づきましょう。

以下、脱臼を起こしやすい犬種です。特に幼少期には日常的にふとしたきっかけから元に戻りを繰り返すこともあり、大抵は指で押すなどして治ります。しかし、常に外れたままの状態が続き、正常な歩行が困難となるときには経過観察をして医者に診せるべきか考えましょう。

  • チワワ
  • ヨークシャーテリア
  • ポメラニアン
  • トイプードル

中堅・大型犬では以下の通りです。

  • チャウチャウ
  • シャーペイ
  • ラブラドールレトリバー

犬の脱臼の治療

膝蓋骨脱臼は段階が四つに分けられています。
【グレードⅠ~Ⅳ】があり、Ⅰは飼い主が気づかない程度の初期段階で、Ⅱは時々足を浮かせて脱臼が見られますが、指で押すと治せる段階です。Ⅲになると脱臼を繰り返すようになり、グレードⅣである【犬が足を浮かせて歩くのが目立つようになった・骨の歪みが触って分かるようになった】ら、最寄りのかかりつけ獣医で診てもらい、整形外科を進められた場合には専門医に受診することにしましょう。

膝蓋骨脱臼は骨が小さく、手術が難しいために専門医でないと引き受けないことが一般的です。手術後の入院は一週間ほどで、その後も通院が必要となることもあるので、なるべく近くの獣医が望ましいでしょう。

手術しなきゃダメ?

脱臼が起きてしまったら、その悪化を防ぐことはできますが、根本的な解決には手術が最も効果的と言われています。

コンドロイチンやグルコサミンといったサプリメントも効果的とされていますが、犬によって相性があるので、様子を見ながら与えることが重要となってきます。患部に負担のかからないように段差を避けたり、カーペットを敷いたり、体重をコントロールして筋肉量を増やすことで進行を防ぐことは可能です。

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手術と費用について

グレードⅢの段階だと治療費も低く済みますが、グレードⅣとなると三倍ほどかかることもあります。
一般的に小型犬の治療費で、手術と入院費を合わせて14万円程度。
グレードⅣとなると34万円に上ります。保険の割引がなければ、より高額となってきます。
中型犬・大型犬となると30~50万円に上ります。高額ではありますが、歩行困難にさせずに元気に走り回る犬を守るためには、より早い段階での手術が必要となってきます。

手術後気をつけること

手術後にはリハビリと通院を並行して行われます。痛みの感覚を覚えているうちは三足歩行をしがちですので、徐々に四足歩行に慣らしていきましょう。
長距離の散歩は避け、高い段差なども犬が恐怖心を覚えるうちは避けたほうがいいです。根気よく飼い主がサポートしてあげることが重要です。

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