犬の肺炎|咳・苦しそうなら要注意!肺炎の症状と治療法

OSUWARI編集部

2018年4月20日 更新

愛犬がゼーゼーと苦しそうな呼吸をしている…もしかしたら肺炎にかかっているかもしれません。
ひと昔前までは肺炎は人間にとっても恐ろしい病気でした。肺炎にかかって亡くなる人も多かったようです。実は犬にも人間と同じように「肺炎」という症状があるのです。しかも肺炎の原因は多岐に及びます。いついかなるとき愛犬が肺炎を発症するかわかりません。今回は犬の肺炎について、症状や原因、それに対する治療法や予防法についてご紹介します。

肺炎ってどんな病気?

呼吸困難で亡くなってしまうことも…

肺炎とは、肺が炎症を起こしている状態のことをいいます。肺が炎症を起こすと、犬は正常な呼吸ができなくなり、酸素と二酸化炭素の交換が上手くできず呼吸困難となります。

そのまま亡くなってしまう犬もいますので、気管支炎や咽頭炎などよりも重症と考えられます。

特に免疫力の低下している老犬や、まだ免疫力の弱い子犬、誤嚥を繰り返す犬は注意が必要です。死亡率が他の年齢に比べて高くなっています。

もしかして肺炎かも?肺炎の症状7つ

主な症状としては、咳をする、ゼーゼーといった呼吸になります。

肺炎にかかった犬の症状としては、以下のような症状が見られます。呼吸困難は素人目でもすぐにわかる異変です。すぐに動物病院に連れて行きましょう。

  • 咳をしている
  • 発熱をしている
  • 呼吸困難になる(浅く速い呼吸です。ゼーゼーといった感じの苦しそうな呼吸)
  • 食欲が低下している
  • 元気がない
  • チアノーゼ症状がみられる(唇や舌の皮膚や粘膜が青色や青紫色に変色する状態)
  • 睡眠が困難になり横にもなれない

どうしてなるの?肺炎になる原因について

主に免疫力低下が原因。そのため、老犬・子犬がかかりやすい病気です。

犬が肺炎にかかる原因は様々考えられます。主に犬の免疫力が低下したときが危険です。また、梅雨の時期や乾燥する冬の時期も発症が多く見られます。
とくに、免疫力の低下している老犬や、まだ免疫力のついていないわんちゃんが発症する確率が高い病気でもあります。

誤嚥(ごえん)
「吸引性肺炎」 食道ではなく気管を食物が通る状態。飲み込む力が低下した老犬や強制的チューブで給食した際に誤嚥が多く見られます。子犬の時期にも嘔吐物を誤嚥するケースが多く見られます。
ウイルス
「ウイルス性肺炎」 犬ジステンパーなどのウイルスの感染が原因です。他にもケンネルコフなどのウイルスが考えられます。
細菌
「細菌性肺炎」 屋外で飼っている犬に多く見られます。尚且つ1歳以下の免疫力の低い子犬がかかる可能性が高いです。糖尿病やクッシング症候群、尿毒症などの基礎疾患を抱えていると発病しやすくなります。気管支敗血病菌、ストレプトコッカスズーエピデミカスなどの細菌が考えられます。
真菌
鳥の排泄物などから感染します。主に土壌からの感染です。ビストプラスマやブラストミセス、コクシジオイデスやクリプトコッカスなどが考えられます。
寄生虫
寄生虫またはその幼虫が原因です。フィラリアや肺虫、肺吸虫などです。
空気の汚染
化学薬品や有毒物のガスなどが原因です。火事の煙やシンナー、カビ取り剤などがあげられます。
薬剤

抗がん剤などが原因です。

この病気は治る?肺炎の治療について

抗生物質、注射の治療を行い約1週間の治療期間が必要になります。

肺炎の治療は原因によって大きく対処法が異なります。

基礎疾患の治療

別の病気からの疾病のケースが多いです。このケースではその基礎疾患からの治療が大切になります。

  • ウイルス性肺炎:抗生物質を使用します。
  • 細菌性肺炎:抗菌薬を使用します。
  • 真菌による肺炎:抗真菌薬を使用します。
  • 寄生虫による肺炎:駆虫薬を使用します。

治療の流れ

X線検査、胸部聴診などを行います。レントゲンで人間と同じように白い影が見えると肺炎確定です。

軽度の場合は抗生物質などで治療し、治療期間は約一週間となります。

重症の場合は、酸素吸入やネブライザーによる薬剤吸引、インターフェロンの点滴や注射、鎮咳薬の投与、気管支拡張薬の投与などをしながら入院です。
治療期間は一ヶ月近くになりますが、治る病気です。治療後は清浄な空気の場所で安静にします。栄養のあるものを食べて体力を回復させていきましょう。

飼い主ができることは?犬の肺炎の予防

栄養のある食事を取って、免疫力をつけること!

定期的な検診を行い健康診断を受けましょう。ウイルスや細菌の感染がないかどうかを確認していきます。

体力が低下したり、老犬になって免疫力が低下すると発症の可能性が高まりますので、日々の運動や栄養のバランスを考えた食事をとるように心がけましょう。

とても怖い病気ではありますが、飼い主の意識次第で発症の確率は大きく変わります。免疫力を向上させられるような食事も大事になってきます。

また、危険な病気ですが現代の医学では治療は可能です。そのためにも愛犬の異常にすぐ気が付くようにまめに見ていきましょう。異常を感じた場合はすぐに動物病院に連れて行くことが大切です。早期の発見で症状も軽度で済むことになります。

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