人や犬に感染する!?犬の疥癬について

OSUWARI編集部

2016年2月25日 更新

犬の病気の中で人間にも感染するものがあります。そのひとつが「ダニ」です。ニキビダニのように人間には感染しない種類もいますが、疥癬(かいせん)と呼ばれる病気をもたらす「ヒゼンダニ」については他の動物はおろか、人間にも感染します。感染した犬も隔離して治療しなければならず、たいへんです。今回は犬の疥癬について、ヒゼンダニとは何なのか、原因や症状、治療方法についてお伝えをしていきます。

犬の疥癬(犬のヒゼンダニ症)とは

顕微鏡でようやく見えるほどの大きさのダニ「ヒゼンダニ」は、日光に当たり犬の体温が上がると余計に活発化する厄介なダニです。季節を問わず、犬の年齢も犬種も関係なく感染します。

基本的に犬の表皮を食べて成長し、メスは角質に穴を掘って、そこに産卵します。卵から成虫になるまで約10日です。そして3週間は生息し続けます。

皮膚は破壊され、糞などが排出され、犬の免疫細胞を刺激します。免疫細胞は異物を排除しようとして、化学物質を放出し、周辺の神経を刺激することで、犬は「強烈な痒み」に襲われます。

疥癬は「伝染病」です。他のペット(犬や猫やウサギ)や人間にも感染します。

疥癬は人にも感染します

人間に感染する場合は、飼い主が愛犬と直接触れ合ったり、一緒にベットで寝たりするケースです。通常の免疫力を持っていれば人間は自然治癒できます。ヒゼンダニは3週間で死滅します。免疫力が弱っている場合は危険なので皮膚科などの病院に行き治療しましょう。

犬同士でも感染します。

犬同士で感染する場合は直接触れ合うだけではありません。感染した犬が使ったブラシやシーツから感染が広がるケースがあります。こうなると徹底
的な消毒が必要です。ヒゼンダニは50°以上では生きていけませんので、シーツやタオルを50°以上のお湯につけることで消毒は可能です。

疥癬の症状

毛の薄い部分が狙われるポイントです。犬の胸やお腹、脇の下などです。

症状は「激しい痒み」です。それ以外では……

  • 脱毛
  • フケ
  • かさぶた
  • 赤み

などが見られる場合は感染の可能性があります。
また、感染している犬の8割が「耳介ひっかき反射」をします。指で犬の耳の薄い部分をこすると、後ろ足で掻き始める反射のことです。

感染については症状が出るまでに2~6週間かかります。ですからいつの間にかペット間で感染が広がる可能性もあるのです。

疥癬の治療

動物病院での治療になります。

疥癬の治療方法と副作用

1.まずは感染した犬を隔離します。
2.皮膚からヒゼンダニを探します。皮膚を削って探しますが、専門家でもなかなか検出が難しいようです。
3.シャンプー、投薬、注射などを行い、とにかく殺虫します。
4.医者の許可が出るまでは治療を続けます。飼い主の判断で治療を中断すると、少しでもダニが生き残っていた場合は疥癬が再発する危険性があるからです。

強力な化学薬品で犬の全身を浸漬します(殺虫効果のある薬剤)、シャンプーでも注射であっても副作用が表れる可能性があります。

  • 食欲不振
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 震え

などが考えられます。

投薬については殺疥癬効果のある「セラメクチン」「ミルベマイシン」「イベルメクチン」を約6週間投薬を続けます。イベルメクチンは「フィラリア」保有の犬には使用できません。

犬に強い免疫力を持たせることが大切です

感染しないように気を付けることも大切ですが、犬が強い免疫力を持っていることも感染後重症にならないようにするために大切です。日々の食事の栄養には気を配ってあげてください。
疥癬に対する免疫力向上に、「ビタミンE」「ビタミンC」「魚油」などの日々の摂取が効果的です。

環境については消毒効果にある「ハーブ」が効果的です。ハーブには「抗菌性」「消毒作用」があります。ティーツリーオイルのシャンプーの使用などで、細菌や微生物を排除できます。

自宅でできる消毒方法

消毒用の塩素系漂白剤で「バイオチャレンジ」なども販売しています。それぞれの特徴をしっかり調べて、愛犬に適する消毒方法を検討してください。

犬の疥癬のまとめ

早期発見のためには日々、愛犬の健康状態に目を配ってあげることが大切です。「おや?」と思ったら迷わず動物病院へ行き、担当医に見てもらいましょう。疥癬は専門家でも見つけにくく、判断がつきにくい場合があります。

飼い主だけの判断で自然治癒を求めると重大な二次感染が発生します。しっかりと担当医に相談し、適切な処置をしてあげましょう。その場合、自宅の消毒も重要になります。他の犬や人間に感染しないよう早期に消毒をしてください。

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