老犬に必要な栄養素と食事の工夫について

OSUWARI編集部

2016年6月5日 更新

愛犬も年を重ねると、今まで通りに食事を摂れなくなってきます。
基礎代謝が下がってくるのは人間だけではなく、犬も一緒です。そのため、太りやすくなったり、体調不良になったりするケースもあるのです。人と同じく、食欲はその犬の健康のバロメーター。食欲が落ちてきたら、様々な対策と工夫が大切です。

老犬に適した食事とは?

消化不良や歯が悪くなって、今までのフードが合わなくなってきます。そのため老犬には消化・吸収のよい食事が必要です。
脂質は減らし、良質なたんぱく質を摂取できるドッグフードにしましょう。
その中でも、シニア用フードは栄養バランスも良く、脂質が抑えられたものが多く、種類も豊富です。

良質なたんぱく質が必要な理由は?

栄養が足りない場合、筋力が落ちてきます。筋力をキープさせ、健康維持のためには、動物性たんぱく質が必要です。

脂質は控えめにしましょう。

老犬は消化機能が衰え、消化不良を起こしやすくなります。特に肝機能が低下してきたら、脂質を取りすぎていないか、チェックが必要です。

「ブドウ糖」を糖質として補給。

糖質は脳の栄養として唯一の栄養素です。特にブドウ糖は吸収が良いため、シニア用の食事には不可欠です。

一度に食べる量が少なくなったり、たくさんの量を食べられなくなったりした場合は、食事の回数を増やします。
基本的には、成犬と同様に1日に1~2回ですが、1回の量を減らして、回数を増やします。

シニア用ドッグフードに切り替えるタイミングはいつ?

7歳以上がシニア用フードに該当しますが、健康状態に問題がない場合は、すぐに切り替える必要はありません。
切り替えるタイミングとしては、

  • 柔らかめのウンチが続く。
  • ゲップやおならをよくするようになった。

など、今までと違う様子が見られた場合、切り替えるポイントとなります。
定期的な健康診断を受診し、切り替える時期を獣医師に相談することも一つのタイミングとして考えても良いでしょう。

シニア用ドッグフードの選び方のポイント4つ。

ペットショップに出かけると様々なシニア用ドッグフードが売られています。
購入時に迷わないために、ポイントを抑え、良いフードを選びましょう。選ぶべきポイントは次の4つです。

「総合栄養食」と明記されているものを選びましょう。
「総合栄養食」は犬用のバランスフードです。犬に必要な栄養素がバランス良く配合されています。
材料、消費期限が明記されているか確認しましょう。
原材料でお肉を使っている場合、鶏肉、牛肉、羊肉、馬肉など何の動物の肉が明確に記載されているかチェックしましょう。
着色料や酸化防止剤などの添加物が含まれていないかチェックしましょう。
特に、無添加と明記されていないものは、添加物が入っている可能性があるので注意が必要です。
信頼できるメーカーのものを選びましょう。
サイエンスダイエットやロイヤルカナンなど有名メーカーは多くの飼い主さんに信頼されています。

など、愛犬の体調やタイミングを見て、今のフードに新しいフードを混ぜて、少しずつ新しいフードの割合を増やし、切り替えていきましょう。

どうやったら食べやすくなる?食事の工夫、あれこれ

食欲をアップさせる工夫をしてみましょう。

シニアになると、鼻が悪くなり匂いに鈍感になって、食欲がわかないことがあります。
まずは、食事を温めてみましょう。レンジを使って少し加熱すると、食事の匂いをアップさせることができます。また、犬の好きな匂いの食材をトッピングすることで、食欲アップが期待できます。

犬が大好きなトッピング

  • 焼いた肉、肉のゆで汁(油の少ない、鳥胸肉やささみがおススメ)
  • 納豆類(匂いが気になる場合はドライタイプもあります)
  • ヤギのミルク(ペット用のヤギミルクは味も匂いも犬の好みにぴったり)
  • チーズ(カロリーに注意して摂取させるようにしましょう。塩分の入っていないものを選びましょう。)
  • ふりかけ(食欲をアップさせる市販のものでOK)

特に手作りのフードをあげる場合には、下記の食材には注意しましょう。

犬にあげてはいけないもの

  • ネギ類(玉ねぎ、長ネギなど)
  • チョコレート
  • コーヒーなどのカフェイン
  • ブドウ、レーズン
  • エビ、タコ、イカ
  • 鳥の骨
  • エンドウ豆などのマメ科の野菜

犬が食べやすくなる工夫をしてみましょう。

シニア犬になると、足腰や筋力の低下や首や関節の痛みが原因で、頭を下げて食べづらいことが食欲不振の原因になっていることがあります。
物理的な要因をなくし、食べやすい工夫をしてみましょう。

フード皿を高くする。

頭を少しだけ下げたら届く位置に、フード皿を置くようにしてみましょう。100円ショップなどにも台が置いてありますので、愛犬の身体の高さに合わせて利用してみてはいかがでしょうか?
また、足腰が弱っている場合には、フード皿の周辺に滑りにくいマットを置いてあげると、食べやすくなります。

フードをふやかす

歯が悪くなったり、口を開けにくくなったりしている場合は、フードにお湯を入れてふやかすと、柔らかくなって食べやすくなります。

フードを砕く。

特に歯が悪い場合は、フードプロセッサーなどで、フードを細かく砕いてあげましょう。粉っぽくなってむせやすくもなりますので、少し水分を加えると食べやすくなります。

ウェットフードを利用する。

老犬になると唾液の分泌も少なくなってきます。柔らかく、とろみがついているものもあり、犬が飲み込みやすい工夫がされています。

おやつも柔らかいものに変えましょう。

歯が悪くなると、固いジャーキーが食べにくくなってきますので、やわらかめのおやつに変えていきましょう。

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