犬の皮膚病の種類と治療法

OSUWARI編集部

2016年8月23日 更新

犬は被毛(コート)に覆われたペットで、毛足の短い短毛種と、毛足の長い長毛種に分類され、犬種ごとに特徴ある被毛の美しさは、愛する愛犬の可愛さを一層引き立ててくれます。

しかし、皮膚はその被毛に隠れている為に、皮膚の状態になかなか気がつきにくく、皮膚病がひどくなってから気がついたというケースも多いのです。犬の疾患の中でも大きな割合を占める皮膚病について、どのような種類があるのでしょうか。

犬の皮膚の働き

体表のほとんどが被毛に被われている犬ですが、皮膚はその被毛の下で体の水分を保ち、細菌感染や紫外線などから身を守ってくれる役割をしています。
皮膚は新陳代謝を繰り返し、身体を保護する役割を保っています。

犬は人と違い、皮膚の表皮が大変薄いのが特徴で、その薄い皮膚を保護するために被毛が生えています。
表皮が薄いため、温度差や湿度に敏感で、被毛がある分寒さには強いのですが、暑さや多湿・乾燥には弱いといわれており、普段の生活の中でも、注意してあげることが必要です。

また表皮が薄い分、人間よりも皮膚病に関する疾患が多いといわれています。

皮膚病の症状

犬の皮膚病での症状は、大きく3つの症状に分かれます。「かゆみ」「脱毛」「できもの」が 特徴として現れます。

愛犬は話すことが出来ませんので、普段の行動やしぐさなどから観察し、飼い主が見つけてあげるしか発見することが出来ません。
「ずっとなめる」「体を噛んでいる」「体をどこかにこすりつけている」「下肢で掻く」等が、愛犬からの皮膚病のサインになります。

犬の皮膚トラブルは、人間とは違う治療方法になる場合も多く、飼い主の自己診断での治療ではなかなか治すことが難しく、場合によっては症状がひどくなったり、長引かせてしまうこともありますので、早めに動物病院を受診することが大切です。

皮膚病の種類

濃皮症

赤い湿疹やフケが見られ、かゆがります。放置すると湿疹は環状に広がり、ひどくなると膿が出ることも。皮膚にブドウ球菌が増えることにより起こる症状です。
皮膚の抵抗力が落ちたり他の病気になったりすると起こりやすいといわれていす。

皮膚糸状菌症

カビが原因となり、小さな円形脱毛から徐々に脱毛範囲が広がります。
赤い湿疹やフケが見られることもあります。皮膚の表皮や被毛にカビが広がって起こる症状で、感染力が強く他の動物や人間にも感染することがあり、早期の治療が必要になります。

マラセチア皮膚炎

脂漏症体質の犬に起こりやすい皮膚炎で、マラセチア真菌が原因の皮膚病。
脇の下や股間、指の間など皮膚が重なる部分に症状が出やすく、赤みが出てかゆがります。他の動物や人間には感染しませんが、再発しやすい皮膚病といわれます。

内分泌惺皮膚疾患

ホルモンの異常により起こる症状で、主に脱毛が起こりますが、かゆみなどは見られないことが多く、気づきにくい皮膚病です。内臓疾患があるために出るケースもあり、皮膚病以外の病気についても検査することをお勧めします。

ノミアレルギー性皮膚炎

ノミの唾液にアレルギー反応が出て、強いかゆみが出ます。
下半身や尾の付け根などを噛むようになり、赤い湿疹が見られます。強いかゆみからかきむしりその傷を化膿させてしまうこともあるので、急激にかゆがり出したら要注意です。

外部寄生虫症

ノミ以外にもダニなどによる寄生虫による皮膚炎があります。「犬疥癬」や「毛包虫症」が代表的です。ともに犬同士の接触による感染が多いといわれています。

アトピー性皮膚炎

根治が難しく、改善を目指す皮膚病です。前肢や顔部に症状が出やすいといわれています。投薬や食事療法など多方面からのアプローチが必要になります。

皮膚病の予防はコミュニケーションから

皮膚病にはいろいろな原因が考えられますが、共通していえるのが「早期発見」です。

皮膚病は早めに治療を開始すれば、軽く済む病気でもあります。犬は自分で症状を訴えることが出来ませんので、飼い主が常に症状がないかを気にかけてあげることが必要です。

しかし、気にかけてあげることは、そんなに難しいものではありません。愛犬と一緒に暮らす中で、そのしぐさや行動を愛情持って見てあげることや、被毛のブラッシングや おもちゃで一緒に遊ぶことなどで、皮膚病は一番見つけやすい病気ともいえるのです。

犬との楽しい生活を送りながら、健康に気をつけてあげる意識を少し持つことで、皮膚病の早期発見につながります。

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