犬のカーミングシグナル

OSUWARI編集部

2016年3月12日 更新

基本的に犬は人間の言葉をかなり理解します。では飼い主側(人間側)はどれぐらい愛犬の表現を理解できているでしょうか。一方通行のコミュニケーションはキャッチボールとは言えません。ぜひ愛犬の気持ちを理解していくうえで犬のカーミングシグナルの種類と意図を知っていただきたいと思います。飼い主と犬のお互いの信頼度がアップするのは間違いありません。今回はこの犬のカーミングシグナルについてお伝えしていきます。

カーミングシグナルとは

カーミングシグナルには、27コのシグナルがあります

犬のカーミングシグナルは言うなれば犬語です。世界共通で、犬の行動心理学に基づいて、ノルウェーのトゥーリッド・ルーガス女史が提唱し、27個のカーミングシグナルを紹介しています。

カーミングシグナルが存在する理由は、犬同士の関係に起因します。単純に無駄な争いを避けるためのボディランゲイジです。
自分の感情や立場を相手に伝える際に用います。

犬同士のためのコミュニケーションの手段ですが、飼い主がこの非音声的言語をある程度でも理解できるようになると、愛犬との信頼関係が増すことは間違いないでしょう。

シグナルは、愛犬からの不快や不安を表しています。

問題になるのは、飼い主が犬のカーミングシグナルを真逆に受け止めてしまったり、無視してしまうことです。この場合、犬に相当なストレスを与える結果になることもあります。
愛犬の気持ちをより深く知り、理解するためにもカーミングシグナルの意図を知ることは大切です。

ちなみにカーミングは「落ち着かせる」という意味で、シグナルは「信号」を意味します。
自分も含め、相手を落ち着かせるための犬特有の合図です。

これは先天的なもので、本能からくる行動になるので万国共通と言われています。

例えば、犬が静止した状態は、極度の緊張を表現しています。なぜ緊張しているのかを飼い主は周囲を見渡して判断しなければなりませんし、なるべくならその障害を取り除かなければなりません。

カーミングシグナルの種類一覧

犬のカーミングシグナルは犬種に関係ありません。よく見かける犬のカーミングシグナルについて14個ほどご紹介いたします。

  • 尻尾を振る
    基本的に好意の表現です。体も大きく振るとさらに喜んでいます。ただし尻尾を立ち上げて小刻みに振る場合は真逆の敵意を示してしる場合もあるので注意してください。
  • 目線をそらす
    嫌がっているわけではなく、相手に対して敵意を抱いていないことを表現しています。飼い主が誤解しやすい点かもしれません。
  • 相手の口を舐める
    犬同士はあまり見られない行為かもしれません。この行動は相手に敬意を表している表現になります。
  • あくびをする
    この行為については判断が難しいです。①ストレスや不快感を相手から受けた時にもあくびをします。
    ②単純に疲れたという合図で、自分の気持ちを抑えたり、相手の興奮を鎮めたりするためです。
    ➂あくびは伝染します。飼い主のあくびが伝染しただけかもしれません。
  • 犬歯を見せて吠える
    明らかに敵愾心を持っています。縄張りを侵されたり、所有物を獲られたりするおそれのときです。この場合は噛みつく危険性もあるので注意が必要です。
  • 座る、伏せる
    降参のポーズではありません。自分と相手の興奮状態を冷ますためにします。ここでお腹を見せる場合は相手に服従したという表現になります。
  • 首を掻く
    やめて欲しいという表現です。
  • 相手の前でオシッコをする
    馬鹿にした表現ではなく、自己紹介の意味合いになります。心を開いて、親愛の情がないとこの行為は行いません。
  • 相手に背中を見せる
    基本、降伏の表現です。相手を落ち着かせるために行います。
  • 前足を片方上げて静止する
    ポインターの表現で、獲物を見つけたときの飼い主への合図です。獲物を前に自分の興奮を抑える働きもあります。
  • 自分の鼻を舌で舐める
    興奮している相手を落ち着かせ、自分の感情を鎮めるときの表現です。飼い主に叱られたときにこんな行動に出るかもしれません。
  • 笑顔を見せる
    この行為も判断が難しいです。
    ①嬉しいという気持ちの表現
    ②服従を表現しているときがあります。この場合は口角を引きます。
    ➂作り笑いをして飼い主の関心を惹く場合です。プレイフェイスとも呼びます。
  • 円を描きながら近づく
    相手に対して敵意がないことを表現しています。ゆっくりと相手の懐に入って仲良くなろうとしています。
  • 飼い主と相手の間に入り込む
    単純に嫉妬心です。これ以上、自分の主人に近づくなという警告の表現になります。

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