犬の歯周病について

OSUWARI編集部

2016年5月26日 更新

愛するワンちゃんも7歳以上のシニア世代に入ってくると、体のあらゆる所に変化を感じますね。
目や毛など見てすぐ分かる場所の変化は気付きやすいですが、口の中はどうでしょうか?毎日歯を磨くワンちゃんならきっと飼い主さんもすぐ変化に気付くはず。でも、そうでない場合は・・?気付いた時には歯石がびっしり!歯茎が真っ赤!なんて事も。
今回は3歳以上の犬の80%が発症するという「歯周病」についてご紹介します!

犬の歯周病って何?

犬の歯周病とは、歯垢中の最近が歯の表面に付着して、歯の周りの組織である歯肉、歯根膜、セメント質が炎症を起こす病気の事です。
歯の表面にわずかに歯石がついて、歯肉の赤みもそれほど目立たない状態を歯肉炎といい、症状は軽くこの時点で治療すれば炎症は治まります。
ここで放置をすると、歯肉以外の歯周組織にも炎症が及びます。これを歯周炎といいます。歯石が沈着してる部分では歯周ポケットの中で最近は更に繁殖します。ここまで進行すると酵素や抗生物質を用いても最近を除去する事ができません。

歯肉炎と歯周炎を総称して「歯周病」と呼びます。
歯周病の原因としては、歯石のつきやすいウェットフードや柔らかくて粘着度の高いものばかり食べるなど食生活の面からと、飼い主が歯磨きを怠る事で起きます。

また、シニア犬や、歯と歯の間が狭い小型犬の方が発症率が高くなります。
小型犬の中でもパグやシーズーなどの短頭種は特に注意しましょう。

歯周病になると最初はどんな症状?悪化すると・・

まず、分かりやすい変化として腐敗臭のような口臭を感じます。また、食べるのが遅くなったり、固い物を噛むと痛がったり、極端に口を触られるのを嫌がるようになります。日頃歯石チェックや歯磨きを習慣としていれば、このような変化にも敏感に気付いてあげる事が出来ますので、積極的に飼い主さんがデンタルケアを行う必要がありますね。

愛犬の口を開いて歯を確認した時に、歯茎が赤かったり、歯がグラグラしたり、歯茎が出血していたらすぐに動物病院にかかりましょう。

更に症状が進むと、嘔吐や、骨が溶けて鼻と通じ穴が開き、クシャミや鼻汁、鼻から出血する事もあります。
歯周病が悪化をすると、炎症が歯の根っこまで及び、周囲の骨が溶けて皮膚に穴が開く事もあります。骨が溶けた事によりいトンネルができて、皮膚に穴が開いてしまうのです。小型犬の場合は、下顎の骨が溶けて硬い物を噛んだり、衝撃が加わる事で骨折する場合も。
ここまで重篤な状態にならないと気付かないケースも数多くあるのです。

歯周病の治療費はどのくらいかかる?

歯肉炎のような初期の段階では改善する事は可能です。この状態では、病院にかからなくても毎日歯磨きをして歯垢・歯石を取り除き、清潔にすれば改善する事もあります。軽度で麻酔が必要ない場合は3000円~8000円で行う事が可能です。

ただ、歯周炎のような状態になってしまうと、全身麻酔をして、歯垢・歯石を取り除くスケーリングなどの治療を行います。更に症状が重い場合は、抜歯をするケースもあります。費用は3万~10万と幅広く、重症度や動物病院によって違いが出ます。これは、専門医であったり、抜歯やレントゲンが必要であったり、ワンちゃんによって重症度が変わる事が挙げられます。専門医であれば、その分経験が豊富で、安心感があるので高額になるのもうなずけますね。また、少なからず麻酔のリスクを背負う事も承知して行わなければいけません。

歯周病が再発しない為には?

犬の唾液は人間よりもアルカリ度が高く、歯垢は3~5日で歯石になると言われているので、毎日歯磨きをする事が最も重要です。また、一度歯石取りを行うと、更に歯石がつきやすくなりますので、更に注意が必要です。

とはいっても、歯磨きを習慣としてこなかったワンちゃんに無理やり歯磨きをするのは、飼い主さんにとっても根気のいる作業になるかもしれません。そんな時は、補助的に歯磨きガムやデンタルグッズを利用したり、口の周りを触る訓練から始めましょう。そして同時に、食生活の面では歯石のつきやすいフードを与えるようにします。

飼い主さんはワンちゃんの食生活を見直しつつ、コミュニケーションをとりながら、楽しくデンタルケアを習慣化し、歯石を付けない様により一層努力する必要があります。

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